この勉強法なら、最短で“暗記”し、“集中力”が続き、長期間の“継続”も可能である。そんな確固とした方法論を、あなたはお持ちでしょうか?

「国家資格の暗記する範囲が広すぎて、ヤマを張るしかない。」
「昨日は集中力が続いたからたくさん進んだけど、今日はどうも集中力が……。」
「英語学習を始めてみたけれど、継続ができない。」

科学的見地に基づいた一流の勉強法を取り入れることによって、こうした悩みはたちまち解決されるはずです。そこで今回は、「暗記力」「集中力」「持続力」の3つに分けて、最も効率的な勉強法をご紹介します。

“暗記力”―「7回読み」と「7回解き」の圧倒的効率―

皆さんは、参考書をどのように読んでいますか? 一章ごとに、ノートにまとめながら進めて、問題集を解いて……。たしかに学校ではこのような形で進んでいきますよね。でもこの方法、実は独学では非効率的。

ここでぜひ実践してほしいのが、『7回読み勉強法』。やり方は至って単純です。

1. 教科書をざっと読む。わからないところも拾う程度にして、先へ進む
2. 教科書を読むことを繰り返す。

東大首席弁護士で有名な山口真由氏は、この2つの工程を7回繰り返していたのだといいます。

『7回読み』については、こちらの記事「7回教科書を読むと脳が勝手に覚えてくれる! 繰り返し読み勉強法の驚きの効果」でやり方が、こちらの記事「『模倣の力』——東大首席弁護士山口真由さんの勉強法をマネしたら、米国の大学でGPA3.925(満点4.000)とれた話。」でその成果について、詳しく紹介されています。

知識を一通りインプットしたら、次に実践するのは「何回も読む」の変型で、問題集を「何回も解く」(山口氏は「7回解き」と呼んでいます)という方法。山口氏は、最初は間違いを意識しなくてもいいと言います。

自分の理解が確立していない段階で、自分の理解と正解を比べてみるのは無意味。問題を解いて解答を見るとき、自分の出した答えが違ったとしても、自分の解答のどこがどう違うのか、なぜ間違ったのか、などという分析は一切しませんでした。ただ、正答に付された解説を読むだけ。

(引用元:山口真由著(2014),『東大首席弁護士が教える超速「7回読み」勉強法』,PHP研究所.)

間違った問題を分析するのは、正答率が80%を超えてきたところから、というのが7回解き流。ぜひ「7回読み」、「7回解き」を試してみてください。

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“集中力”―「瞑想」と「運動」で脳は成長する―

「7回読み」や「7回解き」と一緒に習慣化してほしいのが、「瞑想」と「運動」。これらは科学的に集中力や自制心を高めることが実証されているからです。

『スタンフォードの自分を変える教室』の著者、ケリー・マクゴニガル氏は以下のような科学的根拠をもとに、「瞑想」を日常生活に取り入れることを推奨しています。

瞑想を始めた人たちの脳では、集中力を持続したり、気が散るものを無視したり、衝動を抑制したりするのに重要な領域の神経間の連絡が増加していました。

瞑想をすると前頭前皮質への血流が増えるのです。筋肉に似てトレーニングに順応する脳は、もっとうまくできるようになろうとして、大きくなり速く働くようになるわけです。

(引用元:ケリー・マクゴニガル著(2015),『スタンフォードの自分を変える教室』,大和書房.)

ケリー氏の推奨する瞑想のやり方は、以下の通り。

1. 動かずにじっと座ります。椅子に座って足の裏を床にぴったりつけるか、クッションの上で胡坐をかきます。背筋を伸ばし、両手は膝の上においてください。
2. 呼吸に意識を集中します。息を吸いながら、心のなかで「吸って」といい、こんどは息を吐きながら「吐いて」と言います。
3. 呼吸をしているときの感覚をつかみ、気が散り始めたら意識します。数分経ったら、心のなかで「吸って」「はいて」というのをやめます。呼吸をしているときの感覚だけに集中してみましょう。

まずは、一日5分から始め、それが習慣化したら、今度は一日10分から15分やってみてください。

また、ケリー氏は、「運動」は自己コントロール力や集中力を底上げする「驚異の薬」だと述べています。被験者がランニングマシーンに15分乗るだけで、チョコレートやタバコへの欲求がおさまったのです。エクササイズは心拍変動のベースラインを底上げし、脳を鍛えられるので、自己コントロールの生理機能が向上します。一日20分程度のランニング、腹筋や腕立て伏せなどの筋トレを日課に取り入れて、自制心、集中力を高めましょう。

“持続力”―「外圧」を取り入れたときに、ヒトは真価を発揮できる―

綿密に勉強計画を立てるけど、いつも途中で挫折してしまう。そんな方も多いのではないでしょうか。勉強法、集中法が分かっても、長期間にわたって継続できなければ無意味。山口氏は継続には、“外圧”が鍵だと述べています。

私は、試験当日までの模試をチェックし、片っ端から申し込みます。この模試が「外圧」の役割を果たします。申し込みが済んだあとは、いつもの「7回読み」や「7回解き」をしながら、模試までの日を過ごします。

「内圧」的な方法でスケジュールを完遂しようと思ったら、強力な意志力が必要です。そういう意志力を持てずに挫折して落ち込むより、「外圧」を利用したほうが効果が得やすいのです。

(引用元:山口真由著(2014),『東大首席弁護士が教える超速「7回読み」勉強法』,PHP研究所.)

なぜ期限や期日を設けると、挫折せずに仕事の効率を高められるのでしょうか? 精神科医の樺沢紫苑氏は、診療やセミナーが多忙な中で、年3冊の本の出版や毎日のメルマガの執筆を続けられた理由を、以下のように述べています。

人は追い込まれると、脳内でノルアドレナリンア分泌されます。ノルアドレナリンは、集中力を高め、学習能力を高め、脳を研ぎ澄まします。結果として、脳は最高のパフォーマンスを発揮するのです。

(引用元:樺沢紫苑著(2017),『脳のパフォーマンスを最大まで引き出す 神・時間術』,大和書房.)

英語学習者なら、次回のTOEICや英検などを申し込んでしまいましょう。他にも、公認会計士なら簿記試験、公務員試験なら、弁護士資格を同時に狙ったり、中小企業診断士などを中間目標にすることができます。

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“暗記力”、“集中力”、“持続力”には優れた方法論があり、また意識的に鍛えることもできるのです。ちょっとした習慣が何年も積み重なることによって、人は大きく変わることができます。皆さんも、ぜひ一流の勉強法の効果を実感してみてください。

(参考)
樺沢紫苑著(2017),『脳のパフォーマンスを最大まで引き出す 神・時間術』,大和書房.
ケリー・マクゴニガル著(2015),『スタンフォードの自分を変える教室』,大和書房.
山口真由著(2014),『東大首席弁護士が教える超速「7回読み」勉強法』,PHP研究所.
山口真由著(2014),『誰でもできるストーリー式記憶法』,KADOKAWA/角川書店.
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