今すぐやめたい。ずっと低年収の人がしている4つの悪習慣。

低年収の人の4つの習慣01

会社の同期が昇格したり、他社で活躍する友人の話を聞いたりすると、少し焦りを感じませんか? 「このままではいけない」と心のどこかで思っていませんか? ならば、「仕事がデキる人」のよいところをまねて、多くの本を読み、セミナーにも参加し、仕事で成果をあげて、周囲から評価される自分になりましょう。

まずは、現在の習慣を見直してみませんか。さまざまな調査や研究、成功者のアドバイスをもとにピックアップした「低年収の人の4つの悪習慣」をご紹介するので、あなたの習慣と比べてみてください。

低年収の人の悪習慣1:炭水化物ばかり食べている

厚生労働省の調査「平成26年 国民健康・栄養調査結果の概要」によると、世帯所得が600万円以上の世帯員に比べ、200万円未満および200~600万円未満の世帯員は、野菜類や肉類の摂取量が有意に少なかったそうです。逆に、穀類の摂取量は、世帯の所得が低いほど多かったのだとか。つまり、年収の高い人は野菜・肉を多く食べ、年収の低い人は米やパンなどの穀物を多く食べていると考えられます。

もちろん、「穀物ばかり食べているから年収が低いのだ」と断言することはできません。「年収が低いから、安価で満腹感を得やすい穀物を食べている」という考え方もできるでしょう。しかし、穀物ばかりを食べる習慣がもたらす悪影響は知っておくべきです。

国立長寿医療研究センター・もの忘れセンターの櫻井孝氏が厚生労働省に提出した「日本人の食事摂取基準(2020年版)」策定検討会の資料には「炭水化物を主とする高カロリー食や、低たんぱく食および低脂肪食は、軽度認知障害や認知症のリスクを高める傾向にある」と記されています。また、米シカゴ・ラッシュ大学メディカルセンターの マーサ・クレア・モーリス博士は、高齢者960人を対象に4年7ヶ月にわたる研究を行った結果、医学雑誌『Neurology』上で2017年に「毎日サラダを摂取することによって脳は11歳も若返る」と発表しました。

さらに、静岡県立大学名誉教授の横越英彦氏は、「アミノ酸は脳内の神経伝達物質の材料なので、脳の機能にかかわる」と話しています。肉類は、脳機能に関わる重要なアミノ酸をバランスよく含む食材というわけです。

つまり、炭水化物の摂取が多く、野菜や肉類の摂取量が少ないと、脳の働きが悪くなるということ。炭水化物ばかり食べるのは、仕事や昇給に悪い影響を及ぼすのではないでしょうか。

低年収の人の悪習慣

低年収の人の悪習慣2:あまり歩かない

ドコモ・ヘルスケア株式会社がまとめた『みんなの「からだデータ」白書2015』によると、年収1,000万円以上の人は1日の平均歩数が8,516歩であるのに対し、年収600~1,000万円の人は8,323歩、年収400~600万円の人は7,000歩、年収400万円未満の人は6,763歩と、年収が低くなるほど1日の平均歩数も少なくなる傾向が見られたそうです。 厚生労働省の調査「平成26年 国民健康・栄養調査結果の概要」でも、世帯の所得が600万円以上の世帯員に比べて、200万円未満の世帯員の歩数平均値は有意に少なかったそう。

脳生理学者の有田秀穂氏は、ウォーキングなどのリズム運動が「内側前頭前野」という脳の部位の血流をよくすると著書で説明しています。前頭前野は人間の知的な機能、意欲や意志、人間関係や社会的機能において、大きな役割を担っていると考えられている部位です。

つまり、あまり歩かない人は、前頭前野が活性化せず、仕事でパフォーマンスを発揮しきれていないため年収が低いのかもしれません。

年収が低い人の悪い習慣

低年収の人の悪習慣3:既存の情報で満足している

エン・ジャパン株式会社が運営するサイト上で行った、転職コンサルタントを対象にしたアンケートでは、109名の回答者が「年収1,000万円超ミドルと、年収1,000万円未満ミドルに見られる違い」について答えたそうです。アンケートにおいて、年収1,000万円以上の人と1,000万円以下の人の違いについて挙げられたのは「ヒューマンスキルやコミュニケーション能力の高さ」「思考がロジカルで意思決定が速く数字に強いこと」「成果へのこだわりの強さ」などでしたが、「新しい知識や情報を得ることの習慣化」という回答もあったそう。

脳医学者の林成之氏は、古い情報から作られた「コードパターン」と、新しくインプットされた知識や情報との「違い」を脳が深く検証することで、新しいアイデアや発想が生まれるといいます。脳科学者の加藤俊徳氏も、年齢とともに減少する脳の神経細胞は、新しい刺激によって発達すると話しています。

つまり、新しい知識を仕入れる習慣は脳を活性化させ、年収に影響しているのかもしれません。自分の専門分野の範ちゅうだけで情報収集を行ったり、「よく分からないから」「苦手だから」といって新しい情報や知識に対し壁を作ったりしていると、脳の神経細胞は発達せず、活性化もしないので、新しいアイデアや発想は一向に生まれません。

「仕事で必要なのに、よいアイデアが浮かばない」「アイデアはもう出し尽くした」と困っていませんか。林成之氏によれば「アイデアが枯渇してきた」と感じるのは大きな誤解なのだそう。常に新しい知識や情報を得る習慣があれば、必然的に新しいアイデアが生まれてくるはずです。仕事がうまくいけば、年収アップにつながるのではないでしょうか。

低年収の人に特徴的な習慣

低年収の人の悪習慣4:目的がハッキリせずムダが多い

店舗数が日本最大級だという美容室チェーン「EARTH(アース)」を運営している、株式会社アースホールディングス取締役の山下誠司氏は、著書『年収1億円になる人の習慣』の中で、目的につながらないことに対しては、1秒たりとも、1円たりとも時間やお金を使わないのだと述べています。牛丼屋では60円の生たまご1つに対してすら「妥当性」を検討し、妥当性を見つけられなければ注文しないそう。生たまごを頼んだとしても、ビジネス上の目的に近づくことはできないと判断したからです。落ち込む時間さえも最長「3分」までと決めているのだとか。

ビジネスコンサルティングなどを手がける株式会社アークウェイの森屋英治社長は、一般的なビジネスパーソンの仕事の中には、ムダなことが5割くらいあると考えているそう。働き方を大きく変えるのに必要なのは、タスク処理にかける時間の短縮ではなく、「無駄なタスクの切り捨て」なのだとか。

意識していないと、「無駄なタスク」はどんどん増殖してしまう一方。「無駄なタスク」にばかり時間をかけていては、本当に重要なタスクに充分な時間・労力を割けず、ビジネスにおいて成功することができません。つまり、「無駄なタスク」が多い状態は、年収が低い原因のひとつであるかもしれないのです。

森屋社長によると、「ゴールがはっきりすれば、それに到達するために必要なこと以外は、すべてムダだと分かる」のだそう。常に目的・ゴールを明確にする習慣があれば、自然とムダが減るわけです。

低年収の悪習慣

今すぐやめるべき「低年収の悪習慣」

まとめると、今すぐやめるべき「低年収の悪習慣」は次のとおり。

  1. 野菜やたんぱく質をあまり摂らず、炭水化物ばかり食べる
  2. あまり歩かない、運動しない、活動的でない
  3. 理解しやすい範ちゅうの情報だけで満足している
  4. 行動の目的がハッキリしておらず、ムダが多い

***
どれも簡単にやめられそうな悪習慣です。思い当たったら、さっそく断ち切りましょう!

(※記事中の人物の肩書は記事公開当時のものです)

(参考)
厚生労働省|平成26年「国民健康・栄養調査」の結果 
厚生労働省|認知症と栄養
Quotidiano Sanità|Un’insalata al giorno mantiene il cervello più giovane di una decina d’anni
NHKブログ|美と若さの新常識~カラダのヒミツ~
Study Hacker|年収の高い人がしていて、年収の低い人がしていない4つのこと。
エン・ジャパン|「年収1000万円超ミドル」の実態調査 73%の転職コンサルタントが「年収1000万円超ミドルは、 平均給与額が高い業界でキャリアを積んできている」と回答。
NIKKEI STYLE|脳が老けないためやるべきこと、やめたほうがいいこと
株式会社日立ソリューションズ|第5回 リーダー必須の「独創的思考能力」の高め方
ITmedia ビジネスオンライン|「今の仕事は5割が無駄」コンサル式働き方改革論
有田秀穂(2009),『共感する脳:他人の気持ちが読めなくなった現代人』, PHP研究所.
山下誠司(2018),『年収1億円になる人の習慣』, ダイヤモンド社.

会社案内・運営事業

  • 株式会社スタディーハッカー

    「STUDY SMART」をコンセプトに、学びをもっと合理的でクールなものにできるよう活動する教育ベンチャー。当サイトをはじめ、英語のパーソナルトレーニング「ENGLISH COMPANY」や、英語の自習型コーチングサービス「STRAIL」を運営。
    >>株式会社スタディーハッカー公式サイト

  • ENGLISH COMPANY

    就活や仕事で英語が必要な方に「わずか90日」という短期間で大幅な英語力アップを提供するサービス。プロのパーソナルトレーナーがマンツーマンで徹底サポートすることで「TOEIC900点突破」「TOEIC400点アップ」などの成果が続出。
    >>ENGLISH COMPANY公式サイト

  • STRAIL

    ENGLISH COMPANYで培ったメソッドを生かして提供している自習型英語学習コンサルティングサービス。専門家による週1回のコンサルティングにより、英語学習の効果と生産性を最大化する。
    >>STRAIL公式サイト