成功者がやっている「朝の習慣」とは? 秘訣はシンプルだった!

成功者がやっている朝の習慣とは?

ビジネスパーソンとして成功する人の多くは、有意義な「朝の習慣」をもっています。充実した朝を過ごせば心身にゆとりが生まれ、万全の状態で仕事や勉強に臨めるからです。

この記事では、各業界の成功者たちが実践していた朝の習慣をご紹介しつつ、朝時間の有効な使い方をお教えします。「朝の習慣、このままでいいのかな?」という方は、ぜひご覧ください。

朝の習慣が大事なのはなぜ?

そもそも、朝の習慣を重視すべきなのはなぜでしょうか? 心理カウンセラーの中島輝氏は、朝の時間を充実させることで自己肯定感が向上すると言います。

「朝早くに散歩すると、すがすがしい気分になるなぁ」
「朝から読書して偉いぞ、自分!」

こんな「快の感情」を味わえば、自己肯定感が高い状態で一日を始められるのです。

脳科学者の茂木健一郎氏によると、目覚めてからの3時間は「ゴールデンタイム」。睡眠中に脳内の記憶が整理されるため、起きてからの脳は最もさえています。勉強や仕事、読書などの知的活動には朝が最適なのです。

さらに、時間的・精神的に余裕をもって一日の準備を万全にするためにも、朝の習慣を整えることは大切だと言えます。

◆朝の習慣を整えるメリット

  • 「ゴールデンタイム」を有効活用できる
  • 自己肯定感が高まる
  • 時間的・精神的なゆとりが生まれる
  • 余裕をもって一日の準備を行なえる

朝の習慣が大事なのはなぜ?

成功者がやっている朝の習慣

国内外で名を知られる「成功者」たちは大抵、有意義な朝の習慣をもっています。著名な経営者5人の例をご紹介しましょう。

早起き(宗次徳二)

早起きは百利あって一害もない」と断言するのは、「カレーハウスCoCo壱番屋」を創業した宗次徳二氏。30年近くにわたって毎朝3時55分に起床し、顧客アンケートを読んだりお礼状を書いたりしていたそうです。

宗次氏は早起きについて「これまでの自分を明らかに変える最良の方法では」とまで語っています。具体的なメリットがあるだけでなく、「よい人生に欠かせない姿勢」が育つのだそうですよ。

起きる時間を早めるだけでなく、一定にすることもポイントです。日本睡眠学会理事長の内村直尚氏によれば、起床時間が日によって異なると、ホルモン分泌や自律神経の活動が乱れ “時差ボケ” のようになってしまうそう。疲労感の蓄積やうつ病のリスクがあります。

睡眠改善サービスを提供する株式会社ニューロスペースのCEO・小林孝徳氏も、仕事ができるビジネスパーソン」は平日も休日もほぼ同じ時間に起きると話しています。「早起きはつらくて……」と気が進まない方も、毎日同じ時刻に起きることならどうでしょうか?

成功者がやっている朝の習慣:早起き

鏡に向かって自問(スティーブ・ジョブズ)

Appleを創業したスティーブ・ジョブズ氏は、毎朝鏡に向かい「今日が人生最後の日だとしても、いまからやろうとしていることをするかい?」と問いかけていたそう。答えがNoである日が続くなら、何かを変えなければと気づけるそうです。

自問自答だけでなく、鏡を見るという行為にも意味があります。大阪大学生命機能研究科の准教授である中野珠実氏らの研究(2021年)では、自分の顔を見ることで脳の “腹側被蓋野” が活性化するとわかりました。腹側被蓋野とは、やる気の源である神経伝達物質・ドーパミンを放出する部分。つまり、鏡を見るだけでやる気が出てくる可能性があるのです。

中野氏によると、自分の顔は「他人に自分がどう見えているかを教えてくれる重要な情報」。そのため、自分の顔を見ると脳が無意識に反応するのです。

自分の顔をじっくり見つめる機会は、意外と少ないもの。ジョブズ氏のように毎朝鏡を見つめ、意欲を高めつつ、「今日が最後の日だったらどう過ごす?」と考えてみてはいかがでしょう?

成功者がやっている朝の習慣:鏡に向かって自問自答

読書(飯島彰己)

三井物産の会長を務めた飯島彰己氏は、なんと朝4時に起きて読書しているそうです。ここまで早く起きるのは困難でも、読書のために時間をつくる姿勢は見習うべきでしょう。

『知的戦闘力を高める 独学の技法』(ダイヤモンド社、2017年)などを著した人材育成コンサルタント・山口周氏によると、読書には4つの目的があります

  1. 短期的な仕事で必要な知識を得る
  2. 専門領域を深める
  3. 教養を広げる
  4. 娯楽

読書は、ビジネスパーソンに必要な見識を広げ深めるのに欠かせない習慣なのですね。

「どんな本を読めばいいんだろう?」と決めかねている方のため、おすすめのジャンルに言及しておきます。事業創造支援などを手がける株式会社ドリームインキュベータを設立したコンサルタント・堀紘一氏は、「ビジネスパーソンに読んでほしいジャンル」として生物学・歴史学・軍事学・哲学を挙げました。語彙を増やしコミュニケーション能力を高めるため、小説も読むべきだそうです。

堀氏は「ビジネス書40%、小説30%、その他30%」の割合で、年50冊以上読むよう推奨しています。読書を朝の習慣として取り入れるなら、この数字を目標にしてみては?

掃除(鍵山秀三郎)

カー用品チェーン「イエローハット」を創業した鍵山秀三郎氏は、社内のトイレ掃除を習慣化したことで有名です。創業当時は「社員の心が荒れていた」ため、穏やかに働けるよう、まずは職場をきれいにしようと始めたそう。

最初の10年は鍵山氏ひとりで掃除を続け、平日は早朝か夜に行なっていました。やがて社員が手伝ってくれるようになり、20年を過ぎた頃にはほとんどの社員が掃除をするようになったそうです。

鍵山氏によると、掃除には5つの効用があるそう。

  1. 謙虚になれる
  2. 細かいことに気づけるようになる
  3. 些細なことに感動できるようになる
  4. 感謝の心が育まれる
  5. 自分の心もきれいになる

実際にイエローハットの従業員たちは、掃除を通じて振る舞いが変わり、顧客からの信頼が絶大になったそうですよ。

脳科学者の篠原菊紀氏によると、掃除は「やる気スイッチを入れる儀式」にもなるそう。「行動」と「快感」が結びつくことで、脳内の「線条体」からやる気が生まれるとのこと。

掃除という「行動」と、環境がきれいになる「快感」が合わされば、やる気が湧きやすいと考えられます。机の上を拭いたり片づけたりといった、簡単な掃除でもOKです。シンプルかつ古風ながら、たくさんのメリットがあるのが掃除なのですね。

「気がつくとテーブルが汚れちゃってる……」
「トイレ掃除、じつはめったにやらなくて……」

という方は、朝の習慣として掃除をやってみてはいかがでしょうか。

ニュースチェック(ドナルド・トランプ)

米国の前大統領で経営者としても活躍するドナルド・トランプ氏は、朝に1時間、新聞を読むそうです。

世のなかの動向を敏感にキャッチし続けることは、ビジネスパーソンとして当然のたしなみ。出勤前や通勤中に、新聞やニュース番組、ニュースサイトなどをチェックしましょう。

とはいえ、情報は湯水のようにあふれています。見るべきものがあまりに多すぎ、「どこから情報をとるのがいいんだろう?」と決めかねているかもしれませんね。

『情報調査力のプロフェッショナル ビジネスの質を高める「調べる力」』(ダイヤモンド社、2009年)の著者で、情報調査の研修を手がける上野佳恵氏によれば、次のポイントに注意すべきだそうです。

目的を明確にする

私たちは膨大な情報にさらされています。インターネット上には途方もない量の情報がアップロードされ続けていますし、新聞だけでも1部当たり10~20万字です。

膨大な情報を使いこなすには、「なんのために情報を得るのか」という目的意識をもち、取捨選択することが不可欠と言えます。

食品メーカーの企画なら、

「世間ではどんなものが求められているのかな?」
「どんな商品がヒットしているのかな?」

と意識しながらニュースを読めば、商品のアイデアにつながる情報をキャッチしやすくなります。このような目的意識があれば、不要な情報も見極められるため、取捨選択が容易です。

良質なメディアを選ぶ

情報の質にも注意しましょう。インターネット上の情報は玉石混交です。Google検索や総合ニュースサイトばかりに頼っていると、質の悪い情報や、あなたにとって不要な情報に時間を奪われかねません。

良質な情報を効率よく集めるなら、新聞や専門誌・専門サイト、公的機関のホームページなど、信頼性の高いメディアだけを読み込みましょう。経済なら「日本経済新聞」、IT分野なら「ITmedia」、スキルアップのノウハウを知りたいなら「STUDY HACKER」(手前味噌ですが)と、興味・関心に合った専門メディアをブックマークしておくのもおすすめです。

複数のメディアを見る

「新聞は2紙以上読め」と聞いたことがありませんか? 新聞に限らず、メディアごとに特色や方針があるため、ひとつしかチェックしていないと見識が偏ってしまいます

あらゆる情報には、発信する側の解釈が混じっています。どの情報をどんな順番で、どれくらいの規模で伝えるかもまちまちです。「支持者が60%もいる」と伝えるメディアもあれば、「不支持者が40%もいる」と伝えるメディアもありますよね。

ですから、朝の習慣としてニュースチェックをする際は、少なくともふたつ以上のメディアに目を通しましょう。

成功者がやっている朝の習慣:ニュースチェック

朝の習慣を学べる本

最後に、有益な朝の習慣について学べる本を3冊ご紹介します。

『一流の人はやっている ストレスが消える朝1分の習慣』

精神科医の西多昌規氏による『一流の人はやっている ストレスが消える朝1分の習慣』は、ストレス解消効果のある朝習慣を、精神医学の知見から教えてくれます。

  • 紙媒体を読む
  • 鏡の前でつくり笑いをする
  • 熱めのシャワーを浴びる

など、身体や脳のパフォーマンスを高める手軽なテクニックが満載。「朝からダルい……」「なかなか身体が動かない……」と感じることが多いなら、『ストレスが消える朝1分の習慣』で紹介されている方法を実践してみましょう。

『朝5時半起きの習慣で、人生はうまくいく!』

『朝5時半起きの習慣で、人生はうまくいく!』は、睡眠専門医の遠藤拓郎氏による著書。朝型生活にシフトするメリットと、「朝5時半起き」の生活を実現するメソッドが紹介されています。

『朝5時半起きの習慣で、人生はうまくいく!』の軸は、短時間で良質な睡眠をとる「短眠法」と、スッキリと目覚める「起床術」。このふたつをマスターすれば、誰でも「朝に強い人」になれるとのことです。

「出社ギリギリに起床する生活を変えたい……!」
「もっと早く起きて、朝の時間を有効に使いたい……!」

そんなあなたはぜひ『朝5時半起きの習慣で、人生はうまくいく!』を一読し、生活習慣を改善しましょう。

『成功者がしている100の習慣』

リーダーシップコーチのナイジェル・カンバーランド氏による『成功者がしている100の習慣』は、企業幹部などへのコーチング経験から導き出した「成功者に共通する習慣」をまとめたものです。

「良質な睡眠をとる」「読書をする」といった行動習慣はもちろん、「好奇心をもつ」「大切なものに愛情を注ぐ」など思考習慣も豊富。将来的に成功したいなら、『成功者がしている100の習慣』が教えてくれる多彩なアイデアを、朝の習慣として取り入れてみましょう。

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著名な成功者たちが実践していた朝の習慣として、「早起き」「鏡に向かって自問」「読書」「掃除」「ニュースチェック」の5つを紹介しました。あなたは何から始めますか?

>>社会人・学生向け理想的モーニングルーティン9選

(参考)
東洋経済オンライン|朝から上機嫌な人がやっている簡単「4つの習慣」
THE21オンライン|脳科学者が勧める「朝時間」の使い方
池田千恵 公式サイト|朝活の意味とは?効果とメリットおすすめ12の活用方法
講演依頼.com|今更ながらの早起きのすすめ
事業構想オンライン|「継」続し「栄」える経営 心を込めて一生懸命〈やり続ける〉
ソニー生命保険株式会社|特集「土日の寝だめが『時差ぼけ』を起こす?『ソーシャル・ジェットラグ』とは」
Forbes JAPAN|仕事がデキるハイパフォーマーに共通する「睡眠の法則」
日本経済新聞|仕事ができる人の睡眠 1万人データが示した事実
日本経済新聞|「ハングリーであれ。愚か者であれ」 ジョブズ氏スピーチ全訳
朝日新聞デジタル|自分の顔見ると、やる気アップ? 脳活動を調べて発見
大阪大学 大学院 生命機能研究科|自分の顔を優先処理する脳の仕組みを発見
広告朝日|「良い仕事」という軸をぶらさずに、「より力強い三井物産」「輝いて魅力ある三井物産」へ
ダイヤモンド・オンライン|古い知識にしがみついてばかりの「残念な人」にならないための効果的なインプット法とは?
東洋経済オンライン|学歴不要!人生は「読書次第」で大きく変わる
東洋経済オンライン|81歳創業者は、なぜトイレを素手で磨くのか
現代ビジネス|鍵山秀三郎イエローハット創業者 心が澄んでくる「そうじ」のやりかた
FromA|脳に詳しい篠原菊紀さんに学ぶ! 今日からできる「勉強やる気スイッチ」の入れ方
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【ライタープロフィール】
佐藤舜
大学で哲学を専攻し、人文科学系の読書経験が豊富。特に心理学や脳科学分野での執筆を得意としており、200本以上の執筆実績をもつ。幅広いリサーチ経験から記憶術・文章術のノウハウを獲得。「読者の知的好奇心を刺激できるライター」をモットーに、教養を広げるよう努めている。

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