「ウィッシュリスト」に “100個の願い事” を書いてみたら、本当にやりたいことが見えてきた。

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「忙しい毎日を過ごしているけれど、何のために仕事や勉強を頑張っているのだろう?」
「自分が本当にやりたいことは何だろう?」
「自分にとって理想のライフスタイルってどんなものだろう?」
こんな疑問を持ったことはありませんか。そして、自問してみると意外と答えられなかった…….という方も多いのではないでしょうか。

そんな方は、ぜひ「ウィッシュリスト」 を作ってみてください。「ウィッシュリスト」に願望を100個書き出すことで、自分の目標や進みたい方向がこれまでより明確になると同時に、それらが叶う可能性も高くなるかも? 以下で詳しくご紹介しましょう。

ウィッシュリストとは?

ウィッシュリストとは、自分の「願い(wish)」を箇条書きにしていくもの。書くためのツールは自由です。ノートに書き出してもよいですし、パソコンやスマートフォンでメモをしてもかまいません。最近はウィッシュリストを作成するためのアプリもあります(記事の後半でご紹介します)。書き出すことで「自分の本当の望み」を明確にし、実現していくことが目的です。

2016年に、元プロテニスプレイヤーの杉山愛氏が著書『杉山愛の“ウィッシュリスト100”願いを叶える、笑顔になる方法』を出版したことが、ウィッシュリストが広まるきっかけのひとつでした。杉山氏は、選手を引退したあとの人生に迷った際、ウィッシュリストを使って第二の人生をどうしていくか探ったそう。ウィッシュリストを書き始めたことで、本当にやりたいことや理想のライフスタイルが見えてきたのだとか。

文字として書き出すことは、自分が望んでいることを改めて認識するのに役立ちます。加えて、実際に願望を叶えるのにも有効です。これを証明しているのが、ハーバード大学が行なったゴール設定に関する研究。卒業生らに「目標を書き出しているか?」という質問をしたところ、明確な目標を書き出していたのはたったの3%でした。10年後、その3%の卒業生らは、書き出していなかった97%に比べ、10倍の収入を得ていたのだとか。「書く」ことが目標達成に近づく鍵となっているようですね。

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ウィッシュリストの書き方

ウィッシュリストの書き方は、「叶えたい願い事を100個書く」だけです。数が多すぎると感じる方もいるかもしれませんが、たくさん挙げることで、忘れていた昔の夢や、無意識に望んでいることが出てくる可能性があります。可視化されることで、自分が本当に願っていることが改めて浮き彫りになるでしょう。

絶対に叶えたい夢、前からやってみたかったアクティビティ、今パッと思いついたことなど、願いの大小は問いません。どんどん書いていきましょう。ひとつひとつの願いに関連性がなくても、また、少し重複しているような内容でも、逆に矛盾してしまうことでも、気にしなくて大丈夫です。達成する期間に関しても決まりはありません。明日できることでも、達成まで何年かかかることでも、自由に書き出しましょう。ウィッシュリストには何を書いてもよいのです。

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ウィッシュリストを書いてみた

実際に、筆者がウィッシュリストをノートに書いてみました。100個となるとなかなか絞り出すのが大変で、合計2時間程度かかりました。まとまった時間が取れるときに書いてもよいですし、手が空いたときに少しずつ書いてもよいでしょう。個人的には、手を動かしてノートに書き出すほうが、パソコンやスマートフォンにメモをするよりも、アイディアが出しやすかったと感じています。

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普段は、日々のやるべきことが頭の中の大半を占めていますが、ノートに書き出されていることを見てみると、本当に時間をかけてやっていきたいことや、潜在的にやりたいと感じていたことが発見でき、頭の中が丸ごと整理された感覚になりました。また、これだけのことをやるためには、綿密に計画しなければ一生ではやりきれないと思うので、人生が有限であることにも改めて気づかされました。

実際にやってみた感想

書いてみて驚いた点は、普段ほとんど頭をよぎらないような願いを持っていたことです。たとえば「アロマテラピー検定をとる」「畑を作る」「茶道を習う」などは人生で一、二度くらいしか考えたことがありませんでしたが、ノートに書いて可視化すると、実現したい気持ちが強まりました。このような、仕事とは関係のないことにも真剣に取り組めると、人生の幅も広がっていきそうですよね。

パッと見て目立つのは健康関連でした。「ランニングを週3でやる」「瞑想を習慣にする」「朝ごはんを毎日食べる」など、生活の中に取り入れたいと思っていながら実行できておらず頭の片隅には常にあった事柄を書き出したことで、スッキリしています。今後計画を立てて習慣化していきたいという気持ちが強まりました。

願いをたくさん書いているうちに「カフェ経営」「まちづくり」など、学生時代にやりたかったことも挙がってきました。100個の事柄すべてを実行するのは難しそうですが、自分の興味のあることや気になっていることが可視化され、自分の新たな一面を発見できたように感じます。今後、応用編として、最も気になる項目をいくつかピックアップし、項目ごとに丸1ページ使って、それを実現するための計画を立てるつもりです。

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アプリでウィッシュリストを作ってみた

ウィッシュリストを作るアプリもあります。iPhoneであれば「Lioli」、Androidであれば「WantToDo」がオススメです。筆者はLioliでウィッシュリストを作りました。

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願いをひとつひとつ入力し、達成したものにはチェックを入れます。100個中いくつ達成したかが一目でわかるので、モチベーション維持にも役立ちます。いつまでに達成したいか決まっているものに関しては、期限を入力することも可能です。

アプリで作成すると、やはり持ち運びやすいのがメリットでした。外出先などでも、いつでも気軽に確認できるのが助かります。また、自宅であっても、スマートフォンを操作したついでにアプリを開けるので、ノートを開くよりもハードルが低く、いつでも自分にリマインドできるので、達成しやすいのではないでしょうか。

今回は、先にノートに100項目書いたあとに、同じ内容をアプリに入力しましたが、もちろん最初からアプリのみ使ってもかまいません。私の場合は、先にノートに書き出したほうが、自然と頭の中にあるものがアウトプットされました。個人的には、ノートはアウトプット用・アプリは持ち歩き兼リマインド用と、併用することをおすすめします。

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ウィッシュリストは「自分の本当の望み」を明確にし、実現していくことが目的。進みたい方向や、送りたいライフスタイルに迷っている人は、ぜひ試してみてください。

(参考)
ウーマンエキサイト|杉山愛も実践! 「ウィッシュリスト」で本当の自分に気づく、願いを叶える
Forbes|How To Set Goals (And Why You Should Write Them Down)
App Store|Lioli あなたがやりたいことリスト

【ライタープロフィール】
Yuko
ライター・翻訳家として活動中。科学的に効果のある仕事術・勉強法・メンタルヘルス管理術に関する執筆が得意。脳科学や心理学に関する論文を月に30本以上読み、脳を整え集中力を高める習慣、モチベーションを保つ習慣、時間管理術などを自身の生活に取り入れている。

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