【年収1,500万 vs 年収500万】“1,000万円の差” を生む「時間の使い方」決定的な4つの違い

優れた成果をあげて高年収を実現している一流ビジネスパーソンと、ごく平均的な収入の普通のビジネスパーソン。両者の間には「時間の使い方」に決定的な違いがあるようです。

時間の使い方を少し変えるだけで、自分の収入をコントロールできる可能性がある。そう聞いたら、試してみたくなりませんか? 高い年収を得る人が実践している時間の使い方・4つのポイントをご紹介しましょう。

1. 自分が「成果を出せる時間帯」を熟知する

高年収者は「自分の1日の時間の使い方をきちんと把握しているという調査結果があります。プレジデント社の調査(2009年)により、以下のことが明らかになりました。

■ 一週間168時間を何にどのくらい使っているかおおよそ把握している
年収2,000万円以上……28.8%、年収500万円台……19.2%
一週間のうちで、その曜日にやると決めていることがある
年収2,000万円以上……38.2%、年収500万円台……28.0%
■ ついダラダラしたり、目的なく時間を過ごすことがよくある
年収2,000万円以上……40.4%、年収500万円台……46.2%

つまり、高年収者たちは、自分の時間の使い方を意識した行動をとっているということ。一方、稼ぎが人並程度の人たちは、時間の使い方にさほど気を使っていないのです。

年収2000万円稼ぐ人の時間術。「ゴールデンタイム」の使い方。」でご紹介している通り、「自分の時間の使い方を把握すること」はイコール自分が仕事の生産性を高められる時間帯はいつなのかを知ること」

いつ、どんな仕事に、どれぐらいの時間を割き、どれほどの成果を達成したのか。これを常々把握するようにすると、「この時間帯に○○の仕事をすれば、集中できて仕事がはかどる」「スピーディに仕事をこなせる」「アイデアが浮かびやすい」といった法則を知ることができるでしょう。それが、「自分にとってのゴールデンタイム」になります。逆に、眠くなりがちな時や疲れて注意力が欠けがちな時間には大事な仕事をするべきではない、ということも分かるはず。

ゴールデンタイムには、単純作業や雑務を避けて創造性や集中力が求められる仕事をあてれば、生産性は自ずと高まります。日々の時間の使い方を把握したうえで、実績や評価に直接つながる仕事に注力できるようタイムマネジメントすることが、年収アップの鍵なのです。

2. 「朝の過ごし方」にはこだわる

高い年収を得る人たちは、「朝の過ごし方」に少しこだわりがあるようです。

まず注目すべきは、起床時間。プレジデント社の調査(2014年)によると年収1,500万円以上の人の38%が5時台またはそれ以前に起床しているのに対し、年収500万円以下で同時間帯に起床している人は3割にも満たなかったそう。

また、同社の別の調査(2013年)からも、年収が高くなるほど朝型の人の割合が増える、ということが明らかになっています。年収1,400万円以上の6割超が朝型で、朝型の人たちの平均起床時間は5時45分だとのこと。

では、私たちは早起きして何をすべきなのでしょう。高年収につながる朝活として、次の2つをお勧めします。

朝食を食べる

マーケティング会社のトレンダーズの調べ(2011年)によると、「自宅で朝食をまったく食べない男性」の平均年収は487万円。一方、「自宅で朝食を毎日食べる男性」の平均年収は702万円でした。朝食の有無が仕事の成果、さらに年収にまで与える影響をまとめると以下の通り。高年収者は、知ってか知らずか、これを体現しているといえそうですね。

朝食を食べると、エネルギー源となるブドウ糖が脳に供給され、脳の働きが活発になります。逆にいえば、朝食を食べなければエネルギーも補給できないため、脳の働きは鈍ることに。そればかりか、“朝食を抜いていきなり昼食を食べる” という食生活は血糖値の急激な上昇・低下を引き起こすため、眠気を誘ったり集中力を低下させたりしてしまいます。これでは仕事が捗るはずもありませんよね。

(引用元:StudyHacker|年収の高い人がしていて、年収の低い人がしていない4つのこと。

読書や勉強をする

脳科学に詳しい精神科医の樺沢紫苑氏によると、朝は、脳科学的にみて、一日のうちで最も高い集中力を発揮できる時間帯。集中力は朝をピークにどんどん下がり、休憩するとまた上がる、というように推移します。ならば、早起きで生まれた時間を使い、自分のための勉強をしましょう。知識と仕事力がアップすれば、実績アップ、年収アップにだってつながるはず。樺沢氏も次のように述べています。

集中力がもっとも高い朝は、ぜひ自分のために使ってほしいですね。会社の仕事ではなく、自分の勉強に使うのです。その時間帯になにをするかによって人生が変わると言っても過言ではありませんよ。

(引用元:StudyHacker|人生に大きな差が出る! 脳科学に基づく「仕事力アップの習慣」

3. 「スキマ時間」を徹底活用する

高年収者は、日々の「スキマ時間」を有効活用していて、無為に過ごしてしまうことがありません

プレジデント社の調査により、高年収を得るビジネスパーソンと一般的なビジネスパーソンの間には、「スキマ時間」の使い方に違いがあることが分かりました。

■ 携帯電話での通信時間を含む、1日当たりのインターネットの利用時間(2012年)
年収2,000万円台……仕事目的が84分、仕事以外の目的が102分(差は18分)
年収500万円台……仕事目的が72.1分、仕事以外の目的が121.7分(差は49.6分!)

■ スキマ時間に行うことを決めている(2014年)
年収1,500万以上……41.3%
年収500万以下……28%

これらのデータから浮かび上がるのは、スキマ時間に特になにもすることがなく、スマートフォンなどでネットサーフィンをしてしまう低年収者たちの姿です。また、上の2014年の調べでは、年収1,500万円以上の人の半数が普段から本を持ち歩いているが、500万円以下の半数が本はあまり読まないと回答していたそう。高年収者たちは、スキマ時間をスマホいじりでつぶすことなく、本を読んで有意義に過ごしているようです。

実際、一流の人はスキマ時間を活用して勉強や読書をしています。「結果が出る人、出ない人の4つの違い。「最強のエリート」に学ぶ「最強の勉強法」」で紹介しているように、ノーベル賞受賞者の山中伸弥教授や、東大首席卒・NY州弁護士という華麗な肩書をもつ山口真由氏などの知的エリートが、人を待つ時間、エレベーターの中、移動時間などのスキマ時間を勉強にあてているのです。

チリも積もれば山となる。スキマ時間をおろそかにしないことが、仕事力アップ、年収アップにつながると言えそうです。

4. 新聞は「時間をかけて」読む

高年収者ほど新聞を読んでいる、という調査結果があります。求人サイト等運営のキャリアインデックスの調べ(2016年)によれば、年収1,000万円以上の人の92%が新聞を読んでいるのだそう。この割合は他の年収層に比べ圧倒的に高く、300~499万円の56%と比べると36ポイントもの開きがあります。

プレジデント社の調査(2014年)から年収別・読まれている新聞のタイトルのランキングを見てみると、年収1,500万円以上のトップは日本経済新聞(35%)。一方、年収500万円以下の場合のトップは、なんと「全く読まない(36.7%)」で、2位が地方新聞(23.3%)という結果でした。

また、新聞の閲読時間についての調査(プレジデント社、2012年)も紹介しましょう。15分未満でサラッと新聞を読む人の割合は、日本経済新聞の場合たった16.6%であるのに対し、他紙を含む全体では36.2%。30~60分かけて読む人は、日本経済新聞で34.6%いますが、全体では21.9%しかいませんでした。

ここまでの調査結果をまとめると、高年収者は日本経済新聞をじっくり読んでいると言えそうです。日本新聞協会による平日朝刊の平均閲読時間は25.9分ですから、高年収者たちが平均以上の時間をかけて新聞を読んでいると考えれば、30分以上新聞を読んでいる人が多いと推測できるのではないでしょうか。

日本経済新聞に関しては、年収1,500万円以上の23%が電子版を購読しているというデータもあります(プレジデント社、2017年)。年収500万円の場合たった2.3%ですから、その差は圧倒的ですね。

新聞への関心、すなわち、経済・社会の動向への関心が高く、情報にじっくり目を通す人ほど、高年収を実現しているようです。言わずもがな、新聞は知識の宝庫。高年収者たちは常に情報のアンテナを高く保ち続けているのでしょう。

***
ここまでの内容をまとめると、高い年収を得る人が実践している時間の使い方・4つのポイントは次のとおり。

1. 自分が「成果を出せる時間帯」を熟知し、実績や評価につながる仕事に集中的に取り組む。
2. 朝早起きし、朝食をしっかりとって、高い集中力で読書や勉強をする。
3. スキマ時間はスマホいじりで費やさない。読書をして知識レベルアップ。
4. 新聞をじっくり読み、世の中の動向への関心を持ち続ける

どれか一つでも実践してみれば、あなたの1日の時間の使い方はより有意義なものになるはずです。

(参考)
プレジデントオンライン|「年収2000万社員vs500万社員」実労半分、成果5倍の法則30【1】
プレジデントオンライン|年収1500万の「時間の使い方」新法則30【前編】
プレジデントオンライン|年収1500万の「時間の使い方」新法則30【後編】
プレジデントオンライン|徹底比較「年収2000万vs500万」の頭の使い方
プレジデントオンライン|なぜ年収1400万以上の6割が"朝型"なのか
プレジデントオンライン|年収1000万円以上が多い日経読者
プレジデントオンライン|年収1500万以上の"日経電子版率"は23%
StudyHacker|年収2000万円稼ぐ人の時間術。「ゴールデンタイム」の使い方。
StudyHacker|人生に大きな差が出る! 脳科学に基づく「仕事力アップの習慣」
StudyHacker|結果が出る人、出ない人の4つの違い。「最強のエリート」に学ぶ「最強の勉強法」
StudyHacker|年収の高い人がしていて、年収の低い人がしていない4つのこと。
PR TIMES|毎日の自宅での朝食が“夫婦円満の秘訣”だった! ◆平均年収は?「自宅で朝食を食べる夫」702万>「食べない夫」487万 ◆夫婦円満度は?「自宅で朝食を食べる夫」80%>「食べない夫」72%
ITmediaビジネスOnline|年収が高い人ほど新聞を読んでいる 1000万円超は9割
一般社団法人日本新聞協会|1日の平均閲読時間

会社案内・運営事業

  • 株式会社スタディーハッカー

    「STUDY SMART」をコンセプトに、学びをもっと合理的でクールなものにできるよう活動する教育ベンチャー。当サイトをはじめ、英語のパーソナルトレーニング「ENGLISH COMPANY」や、英語の自習型コーチングサービス「STRAIL」を運営。
    >>株式会社スタディーハッカー公式サイト

  • ENGLISH COMPANY

    就活や仕事で英語が必要な方に「わずか90日」という短期間で大幅な英語力アップを提供するサービス。プロのパーソナルトレーナーがマンツーマンで徹底サポートすることで「TOEIC900点突破」「TOEIC400点アップ」などの成果が続出。
    >>ENGLISH COMPANY公式サイト

  • STRAIL

    ENGLISH COMPANYで培ったメソッドを生かして提供している自習型英語学習コンサルティングサービス。専門家による週1回のコンサルティングにより、英語学習の効果と生産性を最大化する。
    >>STRAIL公式サイト