“たった20分の復習” で記憶が1ヶ月続く!? 忙しい人のための「効率的な勉強術」3選

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勉強したいけれど忙しい。要領が悪くて、勉強時間と結果が見合っていないと感じる……。このような悩みを抱えている人は、まず「効率の良い勉強方法」を身につけることをおすすめします。

今回は、時間がないと感じている人にこそ知ってほしい、無駄のない勉強方法をご紹介しましょう。

1.「80:20の法則」で勉強範囲を絞る

 「80:20の法則(あるいはパレートの法則)」をご存知でしょうか? 1897年にイタリアの経済学者ヴィルフレド・パレート氏が提唱した統計の法則で、「全体の2割の要素が、全体の8割の数値を生み出している」というものです。

この法則はビジネスにおいて使われることが多く、たとえば「売上の8割は、全従業員のうちの2割で生み出している」「仕事の成果の8割は、費やした時間全体のうちの2割の時間で生み出している」などが例として挙げられます。もちろん、厳密に「80:20」の比率になるとは限りません。しかし、要するに少ない要素が結果の大きな割合を占めるということを意味しているのです。

この法則を勉強にも応用しましょう。「重要な2割を勉強すればテストで8割の得点が取れる」のです。試験などの勉強をする際には、手当たり次第に勉強するのではなく、複数のテキストを比べてみて共通している内容を探すなどして、「重要な2割」を探しましょう。

また、約640の資格を持つ資格コンサルタントの鈴木秀明氏によると、重要なポイントを見極めるコツは、「出題者の立場になって参考書を読み込むこと」だそう。「この単語とこの単語は混同しやすいから問題に出したらみんな引っかかるかも」などと能動的な姿勢で読みこむことで、重要なポイントが頭に入ってきやすくなるのだとか。

ほかにも、ビジネスで役立ちそうな本を読む際には、まず全体を流し読みし、その中で繰り返し出てくる単語や内容にマーカーなどで線を引くことも有効です。1冊の本の中でも「重要な2割」の内容は繰り返し出てくるはずなので、あとから振り返った際に重要な箇所がわかりやすくなります。

ビジネスパーソンや、多忙な学生は、はじめから100%を目指して端から丁寧に学習している時間がない場合も多いはず。「80:20の法則」を意識して勉強すれば、効率良く合格ラインに達することができるのではないでしょうか。

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2. “最適な復習タイミング” で復習する

人は、一度学習したことをどれくらいで忘れるのでしょう? これを調査するため、1885年にドイツの心理学者であるヘルマン・エビングハウス氏は、自身が実験台となって、ランダムな音節を暗記しました。

その結果、学んだ直後の記憶を100%とし、20分後に再テストしたところ、すでに42%忘れていたのだそう。24時間後には67%忘れ、1ヶ月後はたったの21%しか覚えていなかったとのこと。

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 (※画像は編集部にて作成)

せっかく勉強したことも、1ヶ月復習しないと2割程度しか身にならないようです。この実験は「エビングハウスの忘却曲線」として知られていますが、これを踏まえたうえで、ウォータールー大学が「どれくらいの頻度で復習すれば記憶は定着するのか」を研究しました。 

学生たちが講義の直後に記憶していることを100%とし、24時間以内に10分間復習させたところ、記憶はほぼ100%に戻りました。加えて、1週間後に5分間復習したところ、再びほぼ100%に戻り、1ヶ月後に2〜4分復習するとまた記憶がよみがえったのだそう。 効率の良い勉強法05(※画像は編集部にて作成)

勉強しても、その後1ヶ月間復習しなければ、記憶は8割も失われてしまうにもかかわらず、翌日に10分間・1週間後に5分・1ヶ月後に2〜4分、と合計たった20分弱の復習で、覚えた内容がほぼ100%よみがえるというのは驚きですね。

したがって、忙しい人ほど、スキマ時間に小まめに学習したほうが良いと言えるでしょう。たとえば、週末のまとまった時間を勉強にあてて、平日の通勤時間にノートをたったの数分見返すだけでも効果は出ます。勉強した内容をスマホやレコーダーに吹き込んで、通勤中や休み時間にイヤホンで聞くのもおすすめです。録音勉強法について、詳しくはこちらをご覧ください。

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3. 睡眠をうまく利用する

忙しいからといって、睡眠時間を削ってまで勉強すると本末転倒です。なぜならば、人間の脳は、寝ているときに回復し、学んだことを記憶に定着させているから。 

精神医学者のスティックゴールド博士の研究によると、新しい知識を身につけるためには、覚えた当日に6時間以上眠ることが重要なのだとか。覚えたあとに睡眠をとらなかった場合、その記憶は長期記憶として側頭葉に刻み込まれず、2〜3日のうちに忘れてしまうのだそう。睡眠を十分にとることで、その日に覚えたことが整理整頓され、脳に長く定着してくれるのです。 

また、集中力を高めたい人には、「パワーナップ」を取り入れることをオススメします。パワーナップとは、日中に15〜30分程の仮眠をとること。要は、昼寝をするのです。NASAのレポートによると、昼に26分仮眠した宇宙飛行士は、仮眠していない宇宙飛行士よりも、認知能力が34%、注意力は54%も向上したそう。 

パワーナップのコツは、横にはならず座って眠ることです。光が気になる場合は、アイマスクを使いましょう。そして、腕時計やベルトなどの体を締めつけるようなものは外し、靴は脱いで、髪を結んでいる人はほどいておくのが理想的です。椅子にもたれかかったり、デスクに突っ伏したりしてして寝るのがおすすめ。

疲労や眠気のある状態でダラダラと勉強をするよりも、パワーナップで仮眠をとり、作業効率を上げましょう。 

***
忙しくて勉強時間を確保しづらい人や、自分は要領が悪いと感じている人こそ、ぜひ効率アップの方法を実践してみてください。

(参考)
ferret|パレートの法則とは〜売上の8割を生み出す2割の重要顧客を見つけよう
ビジネス心理学|パレートの法則を図と例で解説!経営や営業、勉強で使うには
Inkling|Why Google Has Forever Changed the Forgetting Curve at Work
University of Waterloo|Curve of Forgetting 
Sleep Styles|昼寝(パワーナップ)で業務効率アップ!|正しい昼寝の方法
東京商工会議所|覚えずに覚える記憶術

【ライタープロフィール】
Yuko
大学卒業後、外資系企業に就職。現在は会社を辞め、ライター・翻訳家として活動中。趣味は散歩、ヨガ、カフェ巡り。

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