東大・京大の卒業生たちが教える「勉強の超基本」。勉強はただ “これ” するだけでいい

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「勉強って、結果が出るまでに時間がかかるから嫌いだし、面倒くさい
「でも勉強は大切だし、やらないといけないことはわかっている」
多くの人が、こうしたふたつの心境の狭間で、勉強と日々格闘しているのではないでしょうか?

勉強が面倒でなかなかやり始められない人は、じつは勉強自体が嫌いなわけではありません。「いかに勉強するか」を知らないから、そう錯覚してしまっているだけなのです。そこで今回は、日本屈指の学府である東京大学と京都大学の卒業生たちがどのように勉強と向き合ってきたのか、彼らにとっては「超基本」的な勉強法を3つお教えしましょう。

【方法1】ひたすら「読む」

「問題集を何度も解かないといけないから勉強は面倒くさい」と感じる人もいるかもしれませんね。そんな人は、教科書や参考書をただ読むだけでも大丈夫です。

問題集やノート、筆記具を用意するのでさえ面倒くさい人へおすすめなのが、「7回読み勉強法」。これは当時東京大学法学部を首席で卒業し、その後ハーバード大学法科大学院で法学修士号も取得した、弁護士の山口真由氏が学生時代から続けている方法です。

「7回読み勉強法」では、その名のとおり教科書や参考書を7回繰り返して読みます。そんなに何度も読むと途中で飽きてしまうのでは、と不安になるでしょう。しかし実際は、次のように回数によって目的やスピードを変えて読むため、そうすぐに飽きることはありません。

  • 1〜3回目:見出しなどを拾いながら話題の全体像をつかむ、スピーディーな「サーチライト読み
  • 4〜5回目:重要なキーワードを意識し、普通のスピードで要旨をつかむ「平読み
  • 6〜7回目:内容を要約しながら把握する、ゆっくりな「要約読み

また、そもそもそんなに何度も読んでいられない、という人もいるかもしれませんね。たしかに、1回1回を精読しなければならないとなると、7回も読むのは大変なものです。ですが山口氏によると、「7回読み勉強法」のポイントは「薄くサラサラと読み流すことを複数回繰り返す」という点。流し読みでよいのであれば、気負わず読めるのではないでしょうか。

山口氏いわく、ひとつの範囲や1冊の本をこのやり方で重点的に読んで勉強すると、学習内容が自然と頭に定着するのだそう。やるべきなのは、とにかくただ「読む」ことだけ。難しいことはありません。手をたくさん動かして書く必要もないため、「勉強が面倒くさい」という意識もきっと軽減されることでしょう。

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【方法2】「答えを見ながら」問題を解く

あなたが勉強を「面倒くさい」と感じてしまうのは、長時間考えることが苦手だからかもしれません。

そんな人は、問題を解いている最中にもあえて解答を見るクセをつけてみてはいかがでしょう。罪悪感を抱く必要はありませんよ。この勉強の仕方は、東京大学理学部卒業、同大学院公共政策学研究科修了、現在は資格コンサルタントの鈴木秀明氏が、著書『効率よく短期集中で覚えられる 7日間勉強法』において提唱した方法です。

鈴木氏によると、あえて解答を見ながら問題を解くことで、「なぜその答えになるのか」というプロセスをきちんと、かつ効率よく理解できるのだとか。自力で試行錯誤しながら問題を解き進めるやり方では、時間をかけても結局解けないまま、いつしか面倒くさくなって放置してしまうということも起きがちですよね。しかし、「どういう過程を経て答えにたどり着くのか」を最初から把握して問題に取り組めば、無駄が省け、膨大な勉強時間を大幅に節約できるのです。

また、それぞれの問題と解法のパターンを覚えると、試験本番で同じ条件に当てはまる問題が出題されたときに正しく対処できるそう。基本的な解法パターンを網羅して覚えておけば、少し複雑な応用問題でもどの解法を用いるべきか予測できるようになるとのことです。たとえば数学の証明問題などは、パターンで記憶しておくほうが、効率よく正答することができます。

勉強を「解き方のインプット」ととらえ、あえて解答を見ながら問題を解くようにしてみてください。

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【方法3】「3T」から脱する

「勉強が面倒くさい」と感じるあなたは、勉強なんか難しくてつまらないし、毎日やるのはつらい、こんなの耐えられないと日々思っているのではないでしょうか。

京都大学に首席で合格し、偏差値なんと95を叩き出した経験もある教育系作家・実業家の粂原圭太郎氏は、モチベーションをアップさせるには「つまらない」「つらい」「耐えられない」の「3T」から脱却することが必要だと言います。その際、勉強を心から楽しめるよう「どうしたら勉強が面白くなるか」について考えるとよいのだとか。

たとえば「苦手で楽しくない」と感じる教科のテキストには、その表紙に「楽しい! 簡単!」などの文言を目立つように書き込むと気後れせず取り組めるようになる、と粂原氏は言います。苦手でつまらないと自分が思っていても、その文言を見れば自分の気持ちがポジティブになり、楽しいと思えるようになるのです。

粂原氏はまた、物理的に楽しい状況をつくり出すことも提案しています。たとえば、同氏の著書『偏差値95の勉強法』にもある「ドラクエ法」というモチベーションアップ術。世界的大ヒットゲーム『ドラゴンクエスト』のなかでは、主人公が敵を倒しレベルアップすると、特徴的な音が流れます。このレベルアップ音を、宿題を終わらせたり難しい問題が解けた際などに流しましょう(YouTubeなどに音源があります)。するとゲームの主人公のように、「決めた学習範囲を制覇した」「この問題の解法を覚えた」などと自分自身がレベルアップした感覚を味わえるのだとか。「勉強=楽しくないもの」と考えている人は、このように楽しく勉強を行なえる物理的な工夫をしてみてください。

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東京大学、京都大学の卒業生たちによる勉強術・思考術を紹介してきました。今回紹介したものは、短い時間でできるメソッドばかりなので、一度すべてを実践してみて、自分にあった「勉強の基本」を、見つけてみてくださいね。

(参考)
山口真由(2014), 『東大首席弁護士が教える超速「7回読み」勉強法』, PHP研究所.
STUDY HACKER|最速で確実に結果がついてくる「7回読み」勉強法——東大首席卒・NY州弁護士 山口真由さんインタビュー【第1回】
鈴木秀明(2017), 『効率よく短期集中で覚えられる 7日間勉強法』, ダイヤモンド社.
ダイヤモンド・オンライン|過去問は「解く」のではなく「そのまま覚える」
粂原圭太郎(2020), 『偏差値95の勉強法 頭のいい人が知っている「学びを自動化する技術」』, ダイヤモンド社.
ダイヤモンド・オンライン|【つまらない、つらい、耐えられない】「3T」から脱却するために必要なこと

【ライタープロフィール】
YG
大学では日韓比較文学を専攻し、自身の研究分野に関する論文収集に没頭している。言語学にも関心があり、文法を中心に日々勉強中。これまでに実践報告型の記事を多数執筆。効果的で再現性の高い勉強法や読書術を伝えるべく、自らノート術や多読の実践を深めている。

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