入試に向けて、つい難しい問題集に手を出していませんか?
何事にも基礎が大事なように、勉強も同じく基礎がとても大事です。たとえ基本問題で答えが合っていたとしても、問題の本質まで理解できていないと意味がありません。
まずは、基礎の基礎である土台をしっかりと固めましょう。そのために必要なものは教科書1冊だけ。たった1冊の教科書でできる勉強法で、センター試験はおろか京大の入試問題にも取り組むことができます。私は、この方法で京大に合格することができました。
今回は、受験生を対象に数学の教科書を例にしていますが、他の教科や社会人の資格試験などにも役立てることができますよ。
1.とりあえず読む
教科書には、どんなに難しい問題であろうとヒントが必ず隠されています。問題形式に慣れることや頻出問題に触れる上で問題集を解くことはもちろん大事なことですが、問題の核となる部分はすべて教科書に書かれているのです。
しかし、必ず渡されて持っている教科書を全部読んだことがある人は少ないのではないでしょうか?
そこで、まずは教科書をしっかりと読みましょう。読んでいるだけだとつまらなくなってしまうので、確認の意味も込めて問題も解いていきます。隅から隅までしっかりと目を通してください。もしそこでわからないところがあっても大丈夫。それは、絶対成長できるポイントの発見だといえます。
また、読むだけで勉強になるということはStudy Hackerでもよく取り上げられていますよね。 ・7回教科書を読むと脳が勝手に覚えてくれる! 繰り返し読み勉強法の驚きの効果 ・数学嫌いの東大生が実践していた「読むだけ勉強法」
教科書だからといってさらっと読むのではなく、「どうして?」、「なぜ?」と考えながら読んでみてください。疑問を説明できない部分があれば、それは理解が足りていない証拠。まず1周したら、引っかかったところを意識しながら納得いくまでとことん読み返しましょう。
2.問題は暗記できるまで
問題を解いていくと、正解した問題と不正解だった問題が出てきます。そこで重要なのが、たとえ正解した問題であっても模範解答を暗記できるまで繰り返し練習することです。
教科書の例題は、一見簡単そうに見えるので理解できていると思いがち。しかし、その例題こそ本質を突いているものが多いのです。
驚くかもしれませんが、京大の入試問題でも教科書の図を使った問題が出題されたことがあります。問題もほぼ同じことが聞かれていて、記述式で書くだけでした。しかし、そんな問題であっても難しいと感じてしまう人は多くいるのです。
教科書に出てくる問題は、基本問題が多いので正解できるのは当たり前です。だからこそ、解説や原理など説明の部分も自分で説明できるかどうか取り組んでみてください。例えば、普段何気なく使っている公式を自分で説明できるかどうか。教科書には1から10まで説明が記されていますから、しっかりと読んでいれば説明ができるはずです。
3.わからなかったところはまとめておく
教科書をちゃんと勉強しようと思っても途中で飽きてしまう人の多くは、ほとんどの問題が簡単に解けてしまうからでしょう。だからこそ、少しでもわからなかったところが大事なのです。
少しでも疑問に思ったり、理解していないと感じたところはノートにまとめておきましょう。そうすれば、2周目からは自分の弱点だけに効率良く取り組むことができます。また、まとめていく中でもう一度頭の中を整理することができる、というメリットもあります。
全部まとめていたら時間が足りなくなってしまう、と不安に思うかもしれませんが、自分のための1冊を作ることは決して無駄なことではありません。わからないことは1度でしっかりと覚えてしまうよりも、あいまいに覚えたものを何度も繰り返した方が効果があるといわれています。試験直前の駆け込み勉強にも最適ですよ。
*** 基礎と言っても京大レベルの問題でさえ対応することができます。筆者自身、数学が苦手な受験生でしたが、二次試験の前に教科書総復習を試みて京大に合格することができました。たかが教科書だと侮らず、しっかりと取り組んでみましょう。
(参考) Study Hacker|7回教科書を読むと脳が勝手に覚えてくれる! 繰り返し読み勉強法の驚きの効果 Study Hacker|数学嫌いの東大生が実践していた「読むだけ勉強法」 池谷裕二(2007), 『進化しすぎた脳―中高生と語る「大脳生理学」の最前線』, 講談社