サイコパス気質の人に効く “NOの言い方” 4パターン

職場のデスクで、白い仮面を手に持つビジネスパーソン

「一見魅力的なのに、関わってみると厄介」
「とても仕事ができるのに、人間関係における配慮はできない」
「人をコマのように扱い、当たり前のように善意を搾取する」*1

もし職場にこのような人がいるのなら、その人はサイコパス気質をもっているのかもしれません。

サイコパス気質をもつ人とうまくやろうとしても、こちらがすり減るだけ。できることなら物理的にも距離をとるのがベストですが、職場ではそうはいかないものです。

であれば、知恵をもって万全の備えをしておく必要があります。

本記事では、サイコパス気質をもつ人に振り回されず「NO」と言うための4つの方法を具体的に紹介します。

1. 約束の記録と透明性の確保

「この資料は私がやっておくからあなたは手をつけなくてもいいよ」と言われていたのに、蓋を開けたら手つかず。

挙句の果てに、「そんな約束はしていない」「人のせいにしないで」と、悪者にされる……。

このようにサイコパス気質の人は平気で嘘をついたり、約束を反故にしたりします。*2

そんな状況から自分を守るために必要なのは、サイコパス気質の人と交わした約束を徹底的に記録すること。*2

とはいえ、手元のメモに記録をしても「あなたの書き間違いだ」と言われてしまう可能性もあります。

そのため、サイコパス気質の人自身やまわりを巻き込むような記録の残し方が大切です。

例1)「先ほどお話しした件についてまとめました。私の認識に相違がないかご確認いただき、相違がありましたら本日の13時までにご返信お願いいたします。返信がなければ相違ないということで、さっそく着手いたします」と、指示された内容や約束の内容をまとめたものをメールする

例2)チャットの場合も、「ご確認いただきましたら👍のリアクションをお願いいたします」など、同意を得た証拠を残しておく

例3)チャットはあとから編集できる場合があるため、スクリーンショットなどを撮っておく

二人だけの閉ざされた環境で足元をすくわれないように、そして「私を思い通りにコントロールするのは難しいですよ」と暗に伝える「NO」の姿勢で挑みましょう。

「Learn to say NO!」と書かれたメモを持つ手

2. 論理的に話す

「ここ1か月休みもなく、終電帰りで、精神的に参ってしまいそうです……」

このように感情で訴えても、サイコパス気質の人には理解できません。

彼らを納得させるのに必要なのは、論理的な情報です。*3

状況 伝え方
無理な作業量を強いられたら 「Aを優先する場合、Bは来週にずらす必要があります。Bも終わらせようとすると、残業規定を超えてしまうからです。Bは来週でもかまいませんか?」
人格否定や高圧的な態度 「明日の10時までに仕上げなければ先方に迷惑がかかるので、○○についてのご意見もいただけますか」

弁護士の宮崎晃氏は、サイコパス気質の人に「対話や改善を試みない」ようすすめます。*4

職場では業務上の規定、客観的なデータ、組織の損得といった合理的かつ動かせない事実のみを話し、個人的な感情や相手の人間性を改善させようとする試みは完全に避けることが大切です。

スマートフォンを手に持ち暗闇に立つビジネスパーソン

3. 境界線を明示する

はっきりしないとつけこんでくるのがサイコパス気質の人です。

「ここまでなら対応する、ここからはしない」という"境界線(バウンダリー)" を明確にし、相手にはっきり伝えましょう。*3

種類 伝え方
時間の境界 「いただいたご連絡は明日の9時以降に順次返信いたします」
情報の境界 「私のプライベートに関してお話しできることはありません」
業務範囲の境界 「この作業については部署Bの管轄なので、私に裁量権はありません」

ほかにも、伝えるときは「なるべく」「ちょっと」「また今度」のような曖昧な表現を避けて、しっかりと断言しましょう。

さまざまな解釈ができる曖昧な表現は、相手にとって都合のいい受け止め方をされてしまいます。

地面に黄色い線と、線の手前で止まるように足跡のマークが描かれている様子

4. 会話を相手に返す

サイコパス気質の人は、自分の都合で相手をコントロールしようとします。*3

一度相手の支配下に置かれてしまうと、そこから抜け出すのは至難の業。

普段から会話を相手に返して、会話の主導権をにぎっておきましょう。*5

例1)自分の都合で意見をコロコロ変える場合:「以前は別の見解でしたね。Aさんの認識に変化があった理由や、今回の結論にいたった新たな情報があれば、みなさんに共有していただけますでしょうか」

例2)論点をずらして攻撃してくる場合:「本件は〇〇についての話ですが、Aさんがおっしゃっている××とはどのような関連があるのかご説明いただけますか?」

例3)責任転嫁しようとしている場合:「いったん状況を整理させてください。この業務におけるAさんの具体的な役割を教えてくれますか?」

心理療法士のエイミー・モーリン氏も、「相手の欠陥を指摘すれば、その武装を解除できる」と話します。*5

ほかにも「〇〇をやるなら××の納期が遅れます。どちらを優先しますか?」のように選択肢を与えるのも、「会話の主導権は私にある」という意思表示のひとつです。

向き合って話すビジネスパーソンたち

***

ここまで4つの対策を紹介しましたが、どの対策でも軸となるのは「私はあなたの思い通りにはならない」という姿勢です。

相手のペースに呑まれないために、本記事が参考になれば幸いです。

FAQ(よくある質問)

Q1. 職場の相手が本当にサイコパス気質かどうか、見分ける方法はありますか?

A1. 医学的な診断は専門家でなければできませんが、平然と嘘をつく、責任転嫁を繰り返す、他人の感情に無関心といった行動が継続的に見られる場合、サイコパス気質を疑う目安になります。

Q2. 約束を記録しても、相手に逆ギレされるのが怖いです。

A2. 記録は相手を責めるためではなく、業務の透明性を保つためのものです。個人攻撃にならないよう、確認メールや全体共有など「業務上必要な対応」として淡々と行うことが重要です。

Q3. 感情を出さずに論理的に話すのがどうしても苦手です。

A3. 無理に完璧な論理を組み立てる必要はありません。納期、規定、優先順位など、事実ベースの情報を伝えることを意識するだけでも、サイコパス気質の人への影響力は高まります。

Q4. 境界線を示したら関係が悪化しませんか?

A4. 一時的に不満を示されることはありますが、曖昧な対応を続けるよりも長期的には関係が安定しやすくなります。境界線を示すことは自己防衛であり、失礼な行為ではありません。

Q5. それでも相手に振り回されてしまう場合はどうすればいいですか?

A5. 個人での対処に限界を感じたら、上司や人事など第三者を必ず巻き込みましょう。記録を残しておくことで、組織として対応してもらえる可能性が高まります。

※引用の太字は編集部が施した

【ライタープロフィール】
澤田みのり

大学では数学を専攻。卒業後はSEとしてIT企業に勤務した。仕事のパフォーマンスアップに不可欠な身体の整え方に関心が高く、働きながらピラティスの国際資格と国際中医師の資格を取得。日々勉強を継続しており、勉強効率を上げるため、脳科学や記憶術についても積極的に学習中。

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