「手書き」と「デジタル」で徹底比較! アイデアが泉のように湧き出るメモ帳の使い方。

手書きVSデジタル1

企画力や発想力で勝負するビジネスパーソンにとって、「アイデア」は仕事の生命線です。しかし実際には、アイデアが枯渇してしまったり、良いアイデアが浮かんでもすぐに忘れてしまったりすることが多いのではないでしょうか?

希代のヒットメーカーである音楽プロデューサーのつんく♂氏は、「気づいたことをメモに残す地道な習慣こそがアイデアの源です」と語っています(PRESIDENT Online|消費不況の中、ヒット商品をつくるには―つんく♂)。つんく♂氏をはじめ、一流と呼ばれるクリエイターやビジネスパーソンには、メモの習慣を持っている人も少なくありません。

そこで今回、筆者がメモを使って、オリジナル記事のネタ作りを実際にやってみました。デジタルと手書き、どちらが効果的なのか検証してみますね。

筆者のメモアイテムのご紹介

「メモ」というと、実際の紙に書き出すパターンと、スマートフォンやパソコンなどのメモ機能を使うパターンに大きく分けられるはず。筆者自身も、メモは紙とデジタル、半々くらいの割合で使っています。では最初に、今回使用する筆者のメモツールを紹介しておきます。

手書きのメモ:コンビニのA5リングノート

以下の3点を満たすものを使用しています。

  • A5サイズであること→持ち運びやすい
  • 掛線にドットが入っていること→情報を整理しやすい
  • 300円以下であること→汚く使うことを躊躇しない

筆者は、値段の安さを一番大切にしています。貧乏性なので、高いノートを使うと「丁寧に使わなければいけない」という気持ちになってしまい、丁寧に書くことに集中力が割かれてしまうからです。

デジタルのメモ:Evernote

以下の3つの理由から、Evernoteを愛用しています。

  • あとで読みたいweb上の情報を簡単に保存できる(webクリッパー)
  • メモの量が増えてもタグ付けで簡単に検索できる
  • パソコンとスマートフォンで連携できる

筆者としては、「バラバラに書いておいても、あとで探しやすい」という検索機能を重宝しています。

手書きVSデジタル2

まず、手書きのメモ帳を使ってみた

それでは実際につくってみたメモを公開していきます。まずは手書きのメモから。ここでは、本やニュースなどの資料から得た「情報」を黒字、筆者自身の「気づきや見解」を赤字で書いています

手書きのメモ

今回のメモから考えたコラムネタは、「漫画読んでないで勉強しなさい!はもう古い。これからは漫画を読んで勉強しなさい!」です。

次に、デジタルのメモ帳を使ってみた

次に、Evernoteで作成したメモがこちらです。

Evernoteのメモ

今回のメモから考えたコラムネタは、『「制約」VS「自由」本当に創造力が発揮されるのはどっち?』です。

【手書きVSデジタル】両者を比較してみた

それでは、手書きメモとデジタルメモ、実際に使用した感想をシェアします。ポイントは、以下の2点に集約されました。

1. 情報の「量」が違った。デジタルのほうが格段に情報量が多い!

Evernoteの特性もありますが、ネットで見つけたコラム記事やニュースをパソコンやスマートフォンからその場ですぐに落とし込めるので、集められる情報量はデジタルのほうが多いと感じました。特に、移動中の電車やバスが混んでいるときでも、情報収集と整理ができることが、情報量の増加につながります。その結果、コラムネタをスピーディーに考案できました。

2. 情報の質が違った。手書きの場合 “気づき・ひらめき” が多い!

手書きメモにまとめられた情報は、自分の見解や気づき・ひらめきのほうが多めになっていました。Evernoteでは、コラム記事やニュースからの情報が多かったのに対し、手書きのメモは、人との会話や日常生活の疑問が中心だったので、普段から考えていることや興味があることとより深くリンクした印象です。コラムネタのアイデアは、時間がかかりましたが、考案できたものは非常に気に入っています。

手書きVSデジタル3

手書きとデジタルの科学的違い

手書きとデジタルのメモの主観的な使用感の違いを書いてみましたが、科学的にはどのような違いがあるのでしょうか。プリンストン大学とカリフォルニア大学ロサンゼルス校が行なった、ある実験をご紹介します。

【実験】
学生たちを、「ノートパソコン」を使って講義のメモをとるグループと「紙とペン」を使って講義のメモをとるグループに無作為で分け、講義終了後にテストで理解度を調べる。

【結果】
ノートパソコンを使った学生より、紙とペンを使った学生のほうが成績がよく、発想も豊か。

実験後、両グループのメモを比較してみると、ノートパソコンのグループは講義の情報をそのまま打ち込むだけだったのに対して、手書きの場合は、聞いた情報を自分なりの言葉でメモに残す傾向があったそうです。つまり、手書きメモのグループは、自分の頭の中で情報をまとめ、整理するという過程を踏んでいたのだとか。

手書きメモの際に頭の中で行なわれるまとめや整理が、脳を活性化させ記憶の定着やアイデアの発想を促すのではないかと考えられます。

たしかに、実際やってみたときに、自分自身の気づきの量が多くなったのは、情報を自分の中でよくかみ砕きながら書くという過程があったからかもしれません。

手書きVSデジタル4

「オリジナリティ重視か、スピード重視か」で、使い分けするのが有効!

実際にやってみた感想と科学的根拠を踏まえて、筆者がおすすめしたいのは、オリジナリティを求められるときは手書きメモ、アイデア出しのスピードを求められるときはデジタルメモ、という使い分けです。

手書きのメモは、興味や自分の見解がアイデアの中心になるぶん、独創性を出すのに強みがあるといえます。たとえば、商品開発でイノベーションを起こすようなアイデア出しが求められたときや、競合他社とコンペ形式で企画を競わなければいけないときなど、いかにオリジナリティのあるアイデアを持ち込むかという局面で、手書きメモは活躍してくれそうです。

対して、デジタルのメモは、本来時間のかかる情報の整理や洗い出しがスピーディーに行えます。ひとつのアイデアに行き着くスピードが早くなるという強みを、実際にやってみて実感しました。企画書の期日が迫っているときや、クライアントに意見を求められてから早めにたたき台を提案をしたいときなど、アイデアのスピードや数が求められるときにこそに力を発揮してくれるのではないでしょうか。

***
すばらしいアイデアはえてして、地味で地道なメモづくりから生まれるものなのかもしれません。どうぞ、明日のアイデアのために、良きメモを!

(参考)
PRESIDENT Online|消費不況の中、ヒット商品をつくるには―つんく♂
アイデア総研|あなたも今日からアイデアマン!アイデアの出し方の方程式
THE WALL STREET JOURNAL.|あなどれない「手書き」の学習効果

【ライタープロフィール】
月島修平
大学では芸術分野での表現研究を専攻。演劇・映画・身体表現関連の読書経験が豊富。幅広い分野における数多くのリサーチ・執筆実績をもち、なかでも勉強・仕事に役立つノート術や、紙1枚を利用した記録術、アイデア発想法などを自ら実践して報告する記事を得意としている。

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