エジソン、アインシュタインに学ぶ。天才になるための自分の「ふた」の外し方。

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天才になりたい。

誰しもが一度はこんな願望をいだいたことがあるでしょう。 しかし、一体どうやったら天才になることができるのでしょう。 生まれつきの違いだから、凡人は天才にはなれないのでしょうか。 いやいや、ここで諦めてしまっては一生凡人のまま……!! というわけで、今回は天才になる方法を考えていきます。

badge_columns_1001711エジソンの言葉「天才は1%のひらめきと99%の努力で生まれる」

ここで天才発明家エジソンの有名な言葉を見てみましょう。

Genius is one percent inspiration, 99 percent perspiration. (引用元:ウィキペディア|トーマス・エジソン)

「天才は1%のひらめきと99%の努力で生まれる」。 天才はひたむきな努力によって生まれると解釈されることの多いこの言葉。 しかし、実際は「どんなに努力をしようと、1%のひらめきがなければ無意味である」という意味だったのを記者によって異なった解釈をされたとも言われています。

どうやら天才になるには努力だけではダメなようです。

badge_columns_1001711アインシュタインの脳の秘密

次に、天才の代名詞とも言える、天才物理学者アインシュタインについて見てみましょう。

1980年代の初め、カリフォルニア大学バークレー校の神経解剖学者、マリアン・ダイアモンドはアインシュタインの脳の一部を研究し、その結果を発表しました。この結果、アインシュタインの脳は、左頭頂葉の神経膠細胞の数が多いことが分かりました。神経膠細胞とは、「脳の中の組織をつなげるための結合部分」のことであり、アインシュタインの脳は、神経膠細胞よって神経細胞の結合が常人よりも進んだ状態でした。

また、ダイアモンドは、空のケージに閉じ込めたラットと遊び道具をいれたケージに閉じ込めたラットの脳を比較する実験を行いました。 この結果、空のケージのラットよりも、遊び道具をいれたケージのラットの方が神経膠細胞が多かったのです。

つまり、天才の素と思われる神経膠細胞は、環境次第で増えるということです。 ラットにとっての遊び道具のある環境とは、人間に置き換えるとどんな環境なのか。 そのことについて、アインシュタインはある確信を持っていました。

彼は、脳に刺激を与えて独創的な発想を生むためには、自分の中に浮かんでくるイマジネーションを抑え込まず、自由に遊ばせることが重要であると信じていたのです。

(引用元:Win Wenger and Richard Poe(1996),THE EINSTEIN FACTOR,田中孝顕訳(2009),『アインシュタインファクター』,きこ書房.)

イマジネーションを自由に遊ばせる。 これはエジソンの言うひらめきにも通じるもがあります。 そして、自由な発想をすることで脳が活発になりさらなるひらめきが生まれる、ということがラットの実験で証明されています。

自由な発想ができないから凡人なのだ、と思ったあなた。 次に挙げる、アンシュタインの自由な発想の一つを見てください。

「光と同じ速さで、光線の中を走ったらどうなるんだろう?」 この発想がアインシュタインの偉業の一つ、相対性理論を生み出すきっかけになりました。

ここで、アインシュタインの立場になってみましょう。 まだ相対性理論がない時代に、あなたがアインシュタインと同じことをふと思ったとしたら、あなたはそれをどうするでしょう。 子供じみた、役に立たない空想だと、すぐに忘れてしまうのではないでしょうか。

つまり、天才と凡人の差は、発想力の差ではなく、自分の発想を大事にできるかどうかなのではないでしょうか。 凡人と呼ばれる人々には、常識にとらわれて、自由な発想にふたをする癖が付いてしまっているのです。 そのふたを取り払うためにおすすめしたいのが、「ひとりブレインストーミング」です。

Boy. Genius boy in red glasses near blackboard with formulas

badge_columns_1001711「ひとりブレインストーミング」のすすめ

ブレインストーミングとは、集団でアイデアを出し合うことによって相互交錯の連鎖反応や発想の誘発を期待する技法である。

(引用元:ウィキペディア|ブレインストーミング)

このように、ブレインストーミングは本来は集団で行うもの。 しかし、良いアイディアを生み出すために作られた方法なので、ひとりで行っても有効です。

ブレインストーミングには次の4つの原則があります。

判断・結論を出さない(結論厳禁) 自由なアイデア抽出を制限するような、判断・結論は慎む。判断・結論は、ブレインストーミングの次の段階にゆずる。 粗野な考えを歓迎する(自由奔放) 誰もが思いつきそうなアイデアよりも、奇抜な考え方やユニークで斬新なアイデアを重視する。新規性のある発明はたいてい最初は笑いものにされる事が多く、そういった提案こそを重視すること。 量を重視する(質より量) 様々な角度から、多くのアイデアを出す。一般的な考え方・アイデアはもちろん、一般的でなく新規性のある考え方・アイデアまであらゆる提案を歓迎する。 アイディアを結合し発展させる(結合改善) 別々のアイデアをくっつけたり一部を変化させたりすることで、新たなアイデアを生み出していく。(一部省略)

(引用元:同上)

「ひとりブレインストーミング」なら、誰かに批判されるかもしれないという恐れもなく、自由に考えることができます。 どんなアイディアでも一度紙に書きだしながら、ブレインストーミングを行ってみてください。 馬鹿みたいな考えだと思っても、決して打ち消してはいけません。 客観的すぎる自己批判がまわりと同化させ、自分を凡人にしてしまっているのかもしれませんよ。

***

天才と狂人は紙一重とも言われます。 理性的になろうとするあまり、自由な発想ができなくなっていませんか。 ぜひ「ひとりブレインストーミング」を実践してみてください。 あなたの中にも、たくさんのひらめきが眠っていることに気付くはずです。

参考 ウィキペディア|トーマス・エジソン ウィキペディア|ブレインストーミング Win Wenger and Richard Poe(1996),THE EINSTEIN FACTOR,田中孝顕訳(2009),『アインシュタインファクター』,きこ書房.

京都大学工学部電気電子工学科一回生。カリタス女子高等学校卒業。宇宙開発に興味あり。高校では演劇部に所属。文化祭執行部に入り、文化祭に積極的に参加。大学では硬式女子テニス部に所属。

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