英語学習の効果を最大限に引き出すためには、専門的な知見に基づいたアプローチが欠かせません。英語研修の分野で注目を集めるENGLISH COMPANY for bizの「STRAIL(ストレイル)」コースでは、受講生ひとりひとりの課題に合わせた学習プログラムを展開中。ご導入企業さまからは、「ビジネスに必要な英語力が効率的に身につく」と高い評価を得ています。
今回は、「選抜型英語学習プログラム」の一環として「STRAIL」コースを導入した、70年以上の歴史をもつ日本発のグローバル電動工具メーカー、工機ホールディングス株式会社さまの事例をご紹介します。英語研修導入の背景からその成果について、プログラムの担当者である八木 隆之介さんと受講生である松元 健一郎さんにお話を伺いました。
多忙な業務の合間に学習し、英語力を飛躍的に向上させた方法に迫ります。
- グローバルカンパニーへの変革を推進するために、ENGLISH COMPANY for bizの英語研修を選択
- 課題に応じて英語4技能を効率よく伸ばすのが目的
- プロによる個々の課題に応じた学習方法のコーチングに魅力
- 中国赴任の経験から、実務での英語の重要性を認識するように
- 忙しい日々でも英語学習を続けられた理由
- 業務内容の聞き取りやコミュニケーション力が3か月で向上
- 継続的な取組みを通じて、受講者の英語力定着を期待したい
グローバルカンパニーへの変革を推進するために、ENGLISH COMPANY for bizの英語研修を選択
——本日はお時間をいただき、ありがとうございます。まず、御社がどのような企業か、ご紹介をお願いします。
八木さん:当社は70年以上の歴史をもつ、日本発のグローバル電動工具メーカーです。HiKOKI、 metabo HPT、metabo、CARAT、SANKYOなどのブランドを展開し、マーケティングから設計、製造、販売、サービスというすべてのプロセスを一貫して行なっています。
プロユース(建築職人用)からパーソナルユース(DIY用)まで、すべてのユーザーに最高の体験を提供することを目指し、技術力・製品開発力・サービス力の向上に努めております。
——英語研修を導入した経緯について教えてください。
八木さん:当社の売上の約8割が海外であり、生産拠点も海外に複数あります。また、経営幹部層(Officer)の半数以上が外国籍のメンバーです。
グローバルカンパニーへの変革を加速するためには、円滑な英語コミュニケーションスキルが必要になります。そのため、2023年から「選抜型英語学習プログラム」として、今後リーダーとしてグローバルでの活躍が期待される従業員のなかから英語コミュニケーションスキルを高める必要がある従業員を選抜し、英語研修を開始しました。
課題に応じて英語4技能を効率よく伸ばすのが目的
——今回の英語研修の全体像と狙いについて詳しくお聞かせください。
八木さん:プログラムでは、受講者が自身の課題に応じて英語の4技能を効率よく伸ばすことを狙いとして、3か月間のSTRAILコース(英語コーチング)に取り組んでもらいました。
コースの始まりと終わりにはTOEICオンラインテストを実施し、学習効果を確認します。中盤では、受講者同士が学習状況や感想を共有する会を開き、互いに刺激し合いながら学習意欲を高めています。
——学習状況や感想を共有する会は、どのような経緯で行なわれたのでしょうか?
八木さん:本プログラムは、ひとりひとりが英語コーチとともに取り組む個人別の研修ではありますが、仲間との対話による健全な競争意識の促進と学習意欲の向上を目的として実施しました。また、誰ひとり取り残したくないという思いもありました。
苦労を共有することで、自分だけが大変な思いをしているわけではないと感じてもらえるようにしました。
——研修に参加された社員さまの英語力についてお伺いします。どのようなレベルの方を英語研修の対象にされましたか?
八木さん:初級者レベルから中級者レベルの従業員が参加しています。初級者は英語への苦手意識が強い社員、中級者は英語の会議に参加しているものの、リスニング・スピーキングが流暢にできないレベルの社員を想定しています。
プロによる個々の課題に応じた学習方法のコーチングに魅力
——数ある英語研修のなかから、ENGLISH COMPANY for bizのSTRAILコースを選ばれた理由を教えてください。
八木さん:英語学習でも他の学問でも、レベル向上のためには正しい学習が必要です。しかし、従業員は日常業務もありますので、効率的かつ効果的な学習方法を一対一で指導してくれる英語コーチが必要だと考えていました。
STRAILコースは、3か月という短期間で言語学習のプロが個々の課題に応じた学習メニューをカスタマイズし、定期的なコーチングを行なうため、最も適したコースであると判断しました。
——研修の効果を測定するために、TOEICオンラインテスト以外に何か指標を設けていますか?
八木さん:定量的な面では、TOEICの点数を指標としています。定性的な面では、主に外国人の上司からのフィードバックや、受講者自身の実務でのコミュニケーションの様子を見て効果測定を行なっています。
中国赴任の経験から、実務での英語の重要性を認識するように
——ここからは受講生の松元さんにもお尋ねします。松元さんは以前、中国に赴任されていたと伺っていますが、現在の業務内容について教えていただけますか?
松元さん:中国では現地の工場で生産と物流に関わる業務を担当していました。主にその現場に隣接した業務に従事していました。
日本に戻ってからは、生産技術部門に所属し、電動工具の新製品開発や国内外の生産拠点における生産性向上の技術サポートなどを行なっています。
—— 帰国後は中国での経験と異なる業務に就かれているのですね。英語の重要性を特に感じる場面はありましたか?
松元さん:はい、中国でもビジネスシーンでは英語が使われることが多かったので、英語の学習は必要だと感じていました。社内コミュニケーションでも英語が必要な場面が増えてきており、英語の重要性が増しています。
——たしかに、グローバルな環境では英語が重要な役割を果たしますね。受講前は英語学習において、どのような取り組みをされていたのでしょうか?
松元さん:もともと日本国内で勤務していたときも、定期的にTOEICの試験を受けていました。その際、市販の教材や外部のプログラムを利用して勉強していました。ただ、英語を業務で使う場面が少なかったため、試験対策が中心でした。
しかし、業務での英語使用が求められるようになってからは、より実践的な学習が必要だと感じるようになりました。今回、英語研修プログラムのメンバーに選ばれたことをきっかけに、STRAILを受講しました。
忙しい日々でも英語学習を続けられた理由
——STRAILを初めて受けたときの印象はいかがでしたか?
松元さん:体験セッションを受けた際に、どのようなプロセスで英語が脳内で処理されるのかを科学的に教えてもらい、非常に新鮮でした。
加えて、習慣化のコツを教えていただいたあとは、自分の学習習慣を見直し、時間を決めて毎日少しずつでも学習を続けるようにしました。仕事が忙しい時期は時間をとるのが難しいこともあったのですが、それでも学習の時間を確保する工夫をしていました。
——お忙しいなかでの英語学習を毎日続けるのは大変なことですよね。学習を続けるために特にどのようなことを意識していましたか?
松元さん:最初は単語の勉強など、ハードルの低いものから始めて、徐々にディクテーションやシャドーイングなど負荷の高いトレーニングに取り組みました。これにより、短時間でも英語学習をコンスタントに続けることができました。
簡単なことから始めることで、「学習を始めるハードル」が下がったことが効果的だったと思います。
——たしかに、ハードルが低いことから取り組むアプローチはとても効果がありそうですね。
松元さん:はい、毎日取り組むことで進歩を実感でき、それが継続の大切さを学ばせてくれるよいサイクルが回っていました。
業務内容の聞き取りやコミュニケーション力が3か月で向上
——3か月の英語コーチングを通して、松元さんは英語力の向上をどのように実感されていますか?
松元さん:英語での会議や会食の場面で、以前よりも相手の話を聞き取れるようになりました。また、自分の業務に関係する英語でのやりとりに手応えを感じました。英語でのコミュニケーション力が向上したと実感しています。
——すばらしいことですね。今後、どのように英語力を向上させたいとお考えですか?
松元さん:英語でのコミュニケーションスキルをさらに高め、業務により活かせるようにしたいと考えています。また、英語を使って情報を収集し、それを業務に反映させることを目指しています。
——これから英語学習を始めようとしている方に、何かアドバイスをいただけますか?
松元さん:英語学習は効率的に進めることが重要です。受講前は私もいろいろと試行錯誤しましたが、英語学習のプロのコンサルティングを受けることで、効率的に学習できるようになりました。
英語学習は自分の方法で取り組むよりも、正しい学習方法を知ったうえで進めていくことが大切だと感じています。
これから学習を始める方々には、「いまの自分の課題」に最適な学習方法で、継続して取り組んでいただきたいと考えています。
継続的な取組みを通じて、受講者の英語力定着を期待したい
——今回の英語研修を経て、社員さまの業務にはどのような変化がありましたか?
八木さん:受講者からは嬉しい声をたくさんもらっています。「通訳なしでも海外との会議でコミュニケーションがとれるようになった」との声や、「英語に対して苦手意識が強かったが、その意識が変わってきており驚いている」「楽しみながら取り組み、勉強の習慣が身についてきた」という声もありました。
また上司からは、「受講者は実務でも積極的にコミュニケーションを図ろうとしており、自信がついているようである。かなり成果が出ており、それは本人たちが一番自覚しているだろう」というフィードバックも得ています。
——今後の英語研修について教えてください。
八木さん:2024年度以降は、対象部門を拡大して本プログラムを実施する予定です。
STRAILコースを修了した受講者には、学んだ勉強方法や当社の語学補助制度、オンライン英会話制度を活用し、約半年後に再度TOEICオンラインテストを受験してもらいます。
一時的なものではなく、継続的な取組みを通じて、受講者の実践的な英語力の定着を期待しています。
——最後に、今回の英語研修を経て、英語研修を検討している他の企業へ向けたメッセージがあればお聞かせください。
八木さん:国際市場での競争が激化するなか、他の企業においても急に英語が必要になることがあると思います。その際、社員の英語力を急いで高めるためには、個々の英語レベル、そして時間とコストを考慮した施策が重要です。
英語コーチングは、一律の講義ではなく、短期間でも効率的に個々人に合ったかたちで英語学習をサポートしていただけます。手段のひとつとしてぜひ検討してみてください。
——本日はお忙しいなか、貴重なお話をありがとうございました。今後のご活躍をお祈りしています!
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今回のインタビューを通じて感じたのは、工機ホールディングス株式会社さまが英語力向上に対して非常に具体的で効果的なアプローチをとっていること。選抜型英語学習プログラムを通じて、社員ひとりひとりの課題に応じた学習を促進し、確実に成果に結びつける体制が整っています。特に、ENGLISH COMPANY for bizのSTRAILコースの導入により、短期間での効果的な学習を実現している点が印象的でした。
また、3か月間のコーチングによる英語力向上の成果が、業務に直接結びついていることも強く感じました。グローバルなビジネス環境において、英語でのコミュニケーションが不可欠であることを再確認し、今後もこのような取り組みが他企業にも広がっていくことを期待しています。
工機ホールディングス株式会社さまの成功事例が、他企業さまの英語学習プログラム導入の参考となり、さらなるグローバル展開の一助となることを願っています。
ENGLISH COMPANY for bizでは、法人さま向けサービスを展開しております。 詳細は法人さま向けご案内ページにてご確認ください。
STRAILは個人の方もご受講いただけます。関東3スタジオ(新宿、銀座、恵比寿)、関西1スタジオ(大阪/梅田)にてご受講いただけるほか、完全オンラインでの受講も可能です。